担当心理士:嶋 美香
略歴
- 武蔵野大学大学院 人間社会研究科修了(修士)
- 企業での勤務を経て、東京都のひきこもり支援やDV被害者の支援者支援に携わってきました。大学の心理臨床センターや学生相談室、大学病院にて臨床活動を行い、現在は、心療内科クリニックにてカウンセリング等を行っています。
心理の資格
- 臨床心理士
- 公認心理師
- 臨床発達心理士
マインドフルネスの資格
- GMC認定*1MBSR講師
- IMA認定*2MBSR講師
- MiSP認定.bティーチャー(中高生のためのマインドフルネス)
- IMA認定MBCT講師(training)
*1GMC (Global Mindfulness Collaborative)
ブラウン大学などが加盟するMBSRティーチャー・トレーナーの国際ネットワークです。マサチューセッツ大学とブラウン大学のマインドフルネスセンターによって開発されたカリキュラムをもとにMBSR講師トレーニングを行っています。
*2IMA (The Institute for Mindfulness-Based Approaches)
ドイツを本拠地として、ヨーロッパを中心にMBSRやMBCTなどのマインドフルネスプログラムを提供する教育機関です。
実施内容
曜日と時間
月曜と木曜の午後、金曜
料金
① プログラム体験会 3,000円(1回のみ)
個人セッションとグループプログラムの説明、短いマインドフルネス体験
② 個人プログラム 5,000円×3回
マインドフルネスの概説とマインドフルネス体験
③ グループプログラム
- マインドフルネスストレス低減法(MBSR):2時間半×8回と終日プログラム(計9回)→2024年秋に開催予定
- マインドフルネス認知療法(MBCT) 55,000円(期間限定):2時間×8回と終日プログラム(計9回)→2024年5月下旬開催予定
マインドフルネスとは
マインドフルネスは、「意図的に今この瞬間に、判断することなく注意を向けることから生じる気づき(意識)」(Jon Kabat-Zinn,2013)です。近年、マインドフルネスは脳科学研究によって、私たちの心身に良い影響を及ぼすことが示されています。マインドフルネスでは、思考や気分も、呼吸や体の感覚と同じように常に変化する対象として扱います。普段なかなか頭から離れることのない過去や未来の心配、ストレスにとらわれることなく、落ち着いて対応していくためのスキルを育てていきます。
マインドフルネスストレス低減法(MBSR: Mindfulness Based Stress Reduction)
1970年代にマサチューセッツ大学のジョンカバットジン(Jon kabat Zinn)博士によって開発された8週間のマインドフルネスのプログラムです。ストレスや身体・精神的な苦痛の緩和をめざすセルフケアのプログラムです。このプログラムでは、ボディスキャンなどのマインドフルネス瞑想や日常のマインドフルネス(食事やコミュニケーション)の実習を行います。また、物事のとらえ方、ストレスの反応と対応、マインドフルなコミュニケーションなど各週のテーマについて検討していきます。自分自身だけでなく、様々な物事について新たな気づきや発見に出会う旅となるかもしれません。
このプログラムは治療(療法)ではなく、教育的なプログラムです。特に対象は限定されていませんが、このような方にお勧めです。
- セルフケアを身に着けたい
- ストレスの対処を学びたい
- 自分自身や環境(他者)とのかかわり方を見直したい
- マインドフルネスのプログラムに興味がある
なお、ご参加のタイミングなどは人によって異なります。通院中の方は医師の同意を得た上で、ご参加いただきます。
MBSR プログラムの構成
- オンラインあるいは対面による集団のプログラム(4名以上)
- 期間:8週間(毎週2時間半×8回と終日プログラムの計9回)
- 毎週のクラスでは、マインドフルネスの瞑想やストレスとのかかわり方や物事のとらえ方、自分や他者(環境)との向き合い方について学びます。他にも体験をグループで共有する時間もありますが、クラスでは参加者一人一人の体験が重視されます。
- プログラムの詳細については、「プログラム体験会」にてご説明いたします。事前の面談で実施者が適切でないと判断した場合、プログラムのご参加をお断りする場合があります。
- (終日プログラムを除く)6回以上参加をもってプログラム修了とみなします。本プログラムはMBSR指導者養成講座などの参加条件を満たします。
マインドフルネス認知療法(MBCT: Mindfulness Based Cognitive Therapy)
このプログラムは、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)と認知行動療法を組み合わせた8週間のプログラムです。うつの再発予防を目的に開発されましたが、現在は、不安症にも適用されており、海外では強迫症の方に特化したプログラム(MBCT for OCD)も開発されています。また、健康な方へのストレス対処やウェルビーイング向上が期待できるプログラムでもあります。このプログラムでは、思考を否定したり無理に変えようとせず、むしろどのように関わっていくのかを優しさと好奇心をもって探索します。ネガティブな思考や気分、自動的な反応の兆候に気づき、反すうや回避といった悪循環のパターンから抜け出す方法を検討していきます。
このような方にお勧めです。
- うつの再発予防
- 不安や落ちこみ、ネガティブな思考や気分にとらわれやすい
- 注意や考え、気持ちの切り替えが難しい
- ストレスの低減やウェルビーイングを向上したい
- マインドフルネスのプログラムに興味がある
これまでの研究では、このような方々への効果が報告されていますが、個人差もあり、すべての方に効果があると保証されていません。
MBCT プログラムの構成
- オンラインあるいは対面による集団のプログラム(4名以上)
- 期間:8週間(毎週2時間×8回と終日プログラムの計9回)
- 毎週のクラスでは、マインドフルネスの瞑想やマインドフルネスと認知行動療法に基づいたエクササイズを行います。思考の反すうから距離を取る脱中心化についても検討します。他にも体験をグループで共有する時間もありますが、クラスでは参加者一人一人の体験が重視されます。
- プログラムの詳細については、「プログラム体験会」にて説明いたします。プログラムご参加にあたっては、事前インタビューで、ご参加いただけなくなる可能性もあります。通院中の方は主治医の許可を得たうえで、参加して頂きます。
- (終日プログラムを除く)6回以上参加をもってプログラム修了とみなします。
なぜマインドフルネスが重要?
強迫症、不安症にお困りの方へ
- 過去や未来の心配から解放される:強迫症の方々は過去の後悔や未来の心配とらわれやすく、悪循環を引き起こすことがあります。マインドフルネスは、今この瞬間に注意を向けることで、過去や未来のことから離れて、今の瞬間に集中する手助けをします。
- 感情への気づきと受け入れ:強迫症は強迫行為、儀式への強い衝動をもたらします。これにより、自分の繊細な感情や欲求が看過されることも多いようです。マインドフルネスは自分の感情に気づき、優しく受け入れていきます。感情や思いとのかかわり方を見直すだけでなく、本質的に自分がどのように生きたいのかを知る手がかりにもなります。
- 自己観察の向上:マインドフルネスは自己観察を高め、強迫症の症状が引き起こす自己評価や否定的な信念に対処するのに役立ちます。身体感覚や思考、感情に対して優しさを伴いながら客観的に見つめる力を育みます。そのことによって、困難への対応力が備わることも期待できます。
- ストレス低減とリラックス:マインドフルネスのプログラムはセルフケアや注意の向け方とその姿勢を学ぶことが目的であり、リラクセーションが目的ではないものの、リラックス効果を感じられる方も多いようです。