休めない、休まらない

私のところに完璧主義を理由に来る方は、あまりいないように思います。話をしているうちに、実は手を抜けないとか、やりすぎてしまうということが理由で、燃え尽きや抑うつが生じている方はとても多いように思います。完璧主義をブログのタイトルにしても、完璧主義の方はあまり関心を持たないのではないでしょうか。

完璧主義的な方の中には、少しナルシスト的に完璧にできることに酔いしれる人もいるのですが、自分は不完全だと思っていて常に妥協できないという方もいます。つまり、自分が完璧を目指しているという自覚は全くなく、ただ満足感がなかったり、自尊心が低かったりするのです。

人に認めてもらうため、または怒られないために頑張っていると、周囲の人は慣れていくか、利用するかになっていきます。悪意がなくても、やってくれるならお願いしてしまおうと思って、いつの間にか負担が雪だるま式に大きくなっている方がいます。

ここでさらに頑張って体調を崩してしまう方と、利用されていることに気づいてしまって怒りを爆発させる方がいます。体調を崩すと、気分が停滞するので、まずます自信を失ってしまいます。怒りを爆発させると、周囲との関係が悪くなり、孤立していってしまいます。

いずれにしても、やりすぎてしまうと成果が出ませんし、周囲からは疎まわれてしまいます。自分が大丈夫なのだという感覚がないからこそ、一生懸命になってしまう悪循環が起こります。満足するポイントを決めておくこと(自己満足がポイントです、ここまでやるということをあらかじめ決めて、できたら一旦そこで手を止めましょう)が大切ではないかと思います。

自分を大切にして、人にも感謝されて、時々助けてもらう関係を保つためには、このような工夫と試行錯誤があると良いと思います。

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