集中力とタスク完了の悩み

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気がつくと、手にかけていたタスクを忘れて、動画を見たり、メールを送ったりしていることはありませんか? 集中力が高く、やり始めたことを最後までやりきる人には、こうした悩みは少ないかもしれません。しかし、今の時代、スマホという便利な情報源が常に手のひらにあり、集中を維持するのが難しい環境だとも言えます。

私自身、集中力や実行力にはずっと悩んできました。そもそも、集中してもうまくいかない経験が多かったので、何かに取り組もうとすると自己嫌悪に苛まれて、気持ちが折れてしまうのです。自分は能力がないのだと諦めてみたり、努力できない自分を隠してみたり、自分が嫌いになるばかりでした。臨床心理士になってさまざまな相談に乗っていると、集中力には能力意外の要因があることに気づくようになりました。集中力の高い人は、自分が集中しやすい状況を作ることに気を配っています。そのためには、自己理解が欠かせないのだとも思うようになったのです。私の傾向として、以下のような特徴があります。

  1. ToDoリストを作ると、雑念が減り一気にタスクをこなせる
  2. 時間の縛りを嫌ってきたが、短時間でやった方が疲れない
  3. 時間感覚にバイアスがある(いつも時間が足りないと焦り、結果的に余る)
  4. 人が関わっていると、面倒でも実行する
  5. ルーチン化された時、面倒臭さがなくなる

私の場合「やり始めること」が一番の課題で、どこから手をつけるべきかを悩んでいるうちに、行動が遅れてしまうことがあります。先延ばしにしてしまうと、逆にストレスが増えてしまうことが多いです。やり切る方法は一人ひとり異なりますが、自分に合ったやり方を見つけることで、タスクを効率的にこなすことができるはずです。自分の特性を理解し、うまく活用していくことが、仕事や生活をよりスムーズに進める秘訣だと思います。

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